COLUMN

2023/10/17 16:28

カフェで販売しているとってもおいしいりんごジュースや、毎年9月頃に美味しいリンゴをお届けしてくださる、松本市減農薬のリンゴを栽培している村山農園さん。
村山農園さんとの出会いはリビセンの改装中、私達と同世代の息子さん・竜也さんが傷がついて売れなくなってしまったりんごとジューサーを持参して、その場で生搾りりんごジュースをつくって、みんなを癒やしてくれたところから始まりました。
そのあまりの美味しさにオープン以来、農薬をなるべく使わないことで出てしまう傷物や規格外のりんごや加工品やそれらを使ったおやつをつくって、みなさんにご紹介させてもらっています。

村山農園さんでは、お父さんの代から減農薬でりんごを栽培しています。
村山さんのお手伝いをさせてもらったり、販売させてもらってきたこの3年間で農薬を使う理由やつかわない難しさ、いろんなことを教えてもらいました。
例えば甘くて美味しい果実はおいしいので虫もつきやすいので無農薬は難しいということ
例えばスーパーで私たちが目にする傷のなくきれいにサイズの揃ったりんごは、食料を安定して供給し、食べ手に届けるために農薬が使われていること。
規格外でも味に問題ないならいいじゃない!というけれど、りんご用の緩衝材に収まるサイズじゃないと、効率的に梱包して流通に乗せることができないこと。
傷があってもいいじゃない、といっても傷があると敬遠されやすく、痛みやすいこと。
現実的に収入が減るかもしれなリスクを背負って、農薬を減らしてくれているのだな、と思いました。

減農薬というのに明確な基準はありませんが、一般的なりんごは1年かけて花を咲かせて実をつけ赤く熟すまでに13回のタイミングで農薬を撒くのですが、村山農園さんでは半分強、というところでやっているそうです。
リンゴは1年のうちに何度も収穫できるものではないので、村山農園さんでは根をねずみにかじられて木がだめにならないようニンニクを植えたり、堆肥を自分で作ったり、ヨーグルトや納豆を畑に撒いたり、様々な手間をかけ、つかう農薬の量を減らしています。
そうして、1年の集大成で出来上がるリンゴが、当たり前ですがリンゴ農家さんの生活を支えています。
どんな風につくられているかを知り、農家さんへ思いを馳せたり、食が身の回りの人との話題にして美味しく食べてもらったり支え会える嬉しい関係を、これからも育んで行きたいと思います。

リビセンでの村山農園さんのりんごのご紹介も4年目。毎年楽しみにしてくださってるみなさまもはじめましての皆様も、実りの秋まではジュースや干しりんごをどうぞ楽しんでくださいね。
これからも、鳥がひと突きしちゃったおいしいリンゴのレスキュー販売や、人手が必要なタイミングでお手伝いも行く予定です。みなさまともご一緒できれば嬉しいです。

↑ 少し前にりんごの収穫をした際の集合写真
スタッフと、左から2番目がお父さん、3番目が村山竜也さん、4番目が奥さんのもゆさん。
元気なお父さんに優しい竜也さんと、私たちスタッフも大好きなご家族です。

今回の写真は2020年9月に伺った、葉摘作業の様子です。気持ちの良い秋晴れの日でした。
りんごの周りの葉っぱを1枚1枚取り、りんごに日光が当たる様にします。手のかかる作業ですがみんなで楽しんで作業しました!
スタッフゆめのこの笑顔がその証拠*

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