COLUMN

2023/10/17 16:31

解体されてしまう建物から、レスキュー(引取)してきた廃材の木材を、古材(こざい)と呼びます。
古材は、私達リビセンがデザインを手がけてきたお店だけではなく、意外と居酒屋や焼肉屋さんの内装なんかにも使われている身近な素材です。

つかいこまれてつやつやになった手触りや、味が出て深まった色味や表情は、新しい木材にはないおもしろさ。
また、前の持ち主の痕跡をその古材の表情から感じることができることも魅力のひとつです。

古材の中には、もう輸入が禁止されている樹種や、
今の日本の山ではなかなかとれないような立派な銘木達など、
今では手に入りづらい貴重なものもたくさんあります。

古材、というと梁や大黒柱をイメージされるかたも多いのですが、
リビセンでは重機をつかったレスキュー活動は行っていないので、
レスキューできるものの目安は「大人2人で運べる重さ」のもの。
なので、リビセンにある古材の多くは、畳の下にある床板や、床の間の板などです。
畳をどかしてその下にある床板を1枚1枚バールやかなづちで丁寧に剥がしていき、
釘を全て抜いて、長年の土埃をブラシで落として、ようやく店頭に並びます。

そうして手入れされた古材は、また同じように床板や壁など内装の材料としてつかわれたり、
家具をつくる材料になったり、作家さんが什器としてつかってくれたり、小物として生まれ変わったり。
使い方は様々。
ただ、捨てられて燃やされたりチップになってしまうだけだったかもしれない古材が、
こうしてまた喜ばれる存在にできることが、リビセンのしごとのひとつです。