COLUMN

2023/10/18 16:19

再び羽がはえて飛んでいってほしい

羽釜(はがま)のフタとパイプスツールの脚を合わせて、かっこいいスツールをつくりました。

捨てられそうだったこの子たちが一緒になったことで、再び羽がはえて飛んでいってほしい。
そんな想いをこめて「フライングスツール」と名付けました。
羽釜の「羽」ももちろん入ってます◎

経年変化のかっこよさをそのまま表現したプロダクト

リビセンでは古材を使ったプロダクトがいくつかあります。
古材の表面には経年変化のかっこよさがありますが、カットするとそこからは新しい木の表情があらわれます。

たとえば古材フレームは、そのコントラストのかっこよさをそのまま残したりしています。
たとえば一輪挿しは、新しい部分は塗装してもとの古材の表情に合わせたりしています。

でも経年変化のかっこよさをそのまま表現したプロダクトもつくりたい!
そうしてできあがったのが、この羽釜のスツールなのです。

トタンでつくったロゴプレート付き

持ち手の部分をはずしただけで、どこもカットしてない羽釜そのままの形なので、どこを見ても経年変化のかっこよさそのままを味わえます。

座ったときに服にひっかかったりしないよう、表情が変わらない程度にやすって水性ウレタンで塗装して、なめらかに整えて。
同じく経年変化がかっこいい、トタンでつくったロゴプレートを横につけました。

脚もレスキューしたもの

脚は、どこにでもあるようなビニール座面のパイプスツール。
こちらもレスキューしたものです。

ガタつきを整えて、劣化しやすいゴムキャップのみ新品のキャップをつけなおしています。
こちらも経年変化のサビがそれぞれ違ってかっこいいです。

同じものはひとつとしてない

ちなみにはずした羽釜の取っ手部分は、小さな古材としてお店で販売したり、一輪挿しに生まれ変わったりもしています。
取っ手も経年変化がかっこいいので、最後まで生かしてあげたいのです。

羽釜はレスキューすることが多いほうですが、必ずしもスツールにちょうどいいサイズ・厚さ・状態ではないので、今のところたくさん作れるものではなさそう。
同じものはひとつとしてないので、お気に入りが見つかったらぜひお早めにどうぞ。