COLUMN

2023/10/18 16:21

リビセンのお客さんからの声で圧倒的に多いのが「テーブルが欲しくて」というもの。
でも、古道具でテーブルを選ぶのって、実はなかなか難しいんです。

例えば、昔の学習机だと仕事用のつくえには小さかったり、高さが低くて足をいれるとなんだか窮屈だったりする。
例えば、ダイニングテーブルなんかも、いまの家に置くにはすこし大きかったり、そもそもレスキューする数が少なかったり。

でも、「じゃあ古材に脚をつけてつくえにしよう!」と思っても、意外と奥行が足りない。
奥行き=木の太さなので、そんなに大きな木はなかなかないし、それだけ大きいということは、厚みもそれなりにあるので重たい…
(厚みが薄いと歪みがでやすく、なかなか平面にはならないのです)

でも、本物の木でつくられたつくえが欲しい、という方に手頃な価格で届けられる方法ないかなぁ…と、そんな中でうまれたのが「HUG TABLE」。

使っている素材は一枚板と呼ばれる大きな板。
床の間・元棚板・お蔵の中にお爺ちゃんがDIYで使っていた物の余り・最近は閉業してしまった木工所からからレスキューされることが多い古材です。

大きいといっても、幅(机として使おうとしたときに奥行きになるもの)が450〜500mm程度のものが多く、こういうものはカフェのカウンター席のテーブルとかにはちょうどいいのですが、仕事用にはちょっっっっと、気持ち足りない。
(ちなみにパソコンとモニターを置こうと思うと、900あると余裕があって使いやすいです。)
また、反りが強くて普通には使いずらい…みたいな子も多いのです。

そこで、ソリが強いリストラ前の一枚板を製材し直して、更に1枚だと奥行きが足りないけれど何枚かを繋げればちょうどいい一枚板をつないで、表面を削ってつるつるにして使いやすい形にしてテーブルをつくりました。

HUG TABLEの名前の由来は、複数の木材をつなげることを「接ぐ(はぐ)」ということ、そして、「ぎゅっとする(HUG)」ということで、名付けました。
これはプロダクト自体とは関係ないのですが、名付けひとつでプロダクトに対する感情が変わるなぁ、と思います。
HUG TABLEと名付けたことで一段と愛しい存在になったらこちらのニュープロダクト!
みなさまどうぞお楽しみください!

ハグテーブル