COLUMN
2023/10/30 21:04
7年に1回のお祭りで交換される、たくさんの古い柱
御柱祭(おんばしらさい)という大祭をご存知でしょうか?
木を山から切り出し、里山を曳き、社殿の四方に建てる儀式で、リビセンのある長野県諏訪で7年に1回開催されます。
木を山から切り出し、里山を曳き、社殿の四方に建てる儀式で、リビセンのある長野県諏訪で7年に1回開催されます。
子どもを見れば「前回の御柱の時は、こんなに小さかったのにねぇ」といい、
大先輩たちは「次の御柱はもう見れないかもなぁ」なんて言っては、
周りのみんなに「またまた〜そんなこと言って、前回も同じこといってたわよ〜」
なんて会話があちこちで聞かれるように、時間軸の中に「御柱」があります。
大先輩たちは「次の御柱はもう見れないかもなぁ」なんて言っては、
周りのみんなに「またまた〜そんなこと言って、前回も同じこといってたわよ〜」
なんて会話があちこちで聞かれるように、時間軸の中に「御柱」があります。
「あら、よいてこしょ」「よいさー!」という掛け声と共に、街の中を大きさな御柱が曳かれ神社へと運ばれていくその景色には、不思議なくらい胸が高鳴ります。
「あら、よいてこしょ」「よいさー!」と引っ張るロープもつけました
7年に1度交換される、ということは、7年に一度どどん!と出るのが交換した古い柱。
諏訪大社の立派なものは、輪切りにされて地区の人や関係の深い方のもとへいくのですが、なんせ神社という神社すべてに御柱がたっていて(諏訪大社以外の神社を「小宮(こみや)」といいます)、そのすべての御柱を変えるので、たくさんの古い柱が廃棄されます。
とはいえ、そういったものも地区の人が面倒を見るので私たちはその後どうなるか知らなかったのですが、「これ、いらない?」と、たくさん持ってきていただいたのをきっかけに生まれたのが、こちらのよいてこスツール。
使い道に困り短く切断された物がたくさんある、ということで引き取らせていただいた御柱をつかって、スツールをつくりました。
御柱が街の中を移動する時、里曳きといって柱にたくさんのロープを縛り付け、たくさんの人が人力で引きずり歩きます。
これをすることで木の皮も剥がれて行くのですが、そんな姿をモチーフに、スツールを移動しやすいようにロープを取り付けています。
柱の先端が三角錐に削られているのが御柱の特徴なのですが3角すいのままだと座れないので、その形をモチーフに座面は形作りました。
これをすることで木の皮も剥がれて行くのですが、そんな姿をモチーフに、スツールを移動しやすいようにロープを取り付けています。
柱の先端が三角錐に削られているのが御柱の特徴なのですが3角すいのままだと座れないので、その形をモチーフに座面は形作りました。
余談ですが、この、先端を三角錐に切り落とすことを「冠落とし」というのですが、ご近所の八剣神社の宮坂宮司によると江戸時代の頃の文献で「冠残し」といわれることもあったそうです。
宮坂宮司は「冠残し」のほうが縁起が良くて気に入っているそうなので、私たちも今度からは冠残し、といおうかな、なんて思ってます。
宮坂宮司は「冠残し」のほうが縁起が良くて気に入っているそうなので、私たちも今度からは冠残し、といおうかな、なんて思ってます。
よいてこスツールは、玄関や土間においてちょこんと座るのはもちろん、植物を置くのにもぴったり。
移動するときはぜひ「よいさ〜」とつぶやいてください🫶
移動するときはぜひ「よいさ〜」とつぶやいてください🫶